森林づくり地域リーダー養成研修(3日目) [その他]
今日は森林づくり地域リーダー養成研修の3日目。今回は県内の農林事務所別に分かれて、現場での間伐・枝打ち実習です。
場所は石岡市にある龍神の森キャンプ場の林。家から車で一時間くらいのところです。
実習スケジュールの説明から始まり、選木・間伐・枝打ち方法や道具の使い方などをスタッフの方が説明してくれた後、10時半頃から2班に分かれて実習開始。既に森林組合の人達によって選木は済んでいるということで、ピンクのテープで印が付けられた木を、一人ずつ順番に伐倒していきます。
伐倒方法は前回までに受講したとおり、倒す方向を決め、それに合わせて受け口と追い口を作って倒すというもの。今どき人力でやることはほとんどないということですが、何事も経験ということで、まずは基本に忠実に手ノコで伐っていきます。
できるだけ周りが開けていた方が倒しやすいので、人力で切るにはちょっと太いかなとは思いつつも、直径20センチ弱の木(上の写真で、伐っている人の後ろにあるくらいの太さ)を選んだのですが、これが失敗の元。生木なので切り進めるのが大変なのは勿論、徐々に木の重量が鋸に掛かってくるので、力を入れても刃が動かなくなってしまうのです。これまで生木を切るのは庭木の剪定くらいしか経験がなかったので、こんなに大変だったとは思ってもみませんでしたよ。
持参した鋸が枝打ち用で伐倒には向いてないということもあったのですが、それにしてもシンドイ。なんとか追い口を入れ終わった時には、実習開始から30分も経ってないのに既にヘトヘトになってしまいました。
追い口を入れても倒れない場合には、下の写真のように楔を打ち込みます。
これで倒れればいいのですが、なかなかそう上手くはいかないんですね~これが。今回の実習場所のように木が密に立っている林では、上の方で枝同士が支え合うような状態にあるため、受け口に向かって押しても倒れないのです。そんな時はどうするか。押してもダメなら何とやらということで、根元にロープを巻いて、倒す方とは逆の方向に皆で引っ張るのです(自分も引いているので写真はありません)。
人がたくさんいればそれも可能ですが、人手が足りない時には機械の力を借ります。チルホールと呼ばれる手動の小型ウインチの登場です。まずは倒す木の根元にワイヤーを掛けます。
引っ張る方向には、ある程度距離を取ってウインチを設置。オレンジ色のベルトは丈夫な木に巻き付けてあります。
設置が完了したら、あとはレバーを繰り返し前後に操作するだけ。と書くと簡単そうに思えますが、地表が腐植層なので引っ張る木が埋まってしまったり、切り株の根っこに引っかかったりして、実際にはなかなか思うようにいかないようです。
倒した木はナタや手ノコで枝を払い落とし、運べる程度の長さに切った後、邪魔にならない場所に集めて完了です。ちなみに、材として利用する場合は2メートルの長さに切り揃えます。これは1間=約1.8メートル単位で材を取るため。業界では最近3メートルとすることもあるとのことですが、運搬用のトラックの荷台も2メートルを運ぶのにちょうど良い大きさに造られていることがほとんどなので、隙間がないように上手に積み込まないと、3メートルだと運送費が高くつくのだとか。こうなるともう、雑学王のネタのような話ですが、色々と勉強になりますね~。
以上で午前中は終了。お昼は色付いた林の中で、持参した弁当を頂きました。天気も良くて気持ちいい~。
食後に周辺を散歩してみると、実習場所は、一年ほど前に来たことのある常陸風土記の丘のすぐ裏手の林であることが判明。近くなのは分かっていましたが、こんなにすぐの所だったとは。トイレに行ったついでに、また獅子頭の写真を撮ってきました。
合成写真のように見えますが本物です。前回のヤンバルクイナに勝るとも劣らずですね。
さて、午後はチェーンソーを使って間伐していきます。実習前の説明で、今日のチェーンソー作業には保険が掛かってないので希望者だけ自己責任で、と言っていましたが、せっかく修了者証をもらったのに(もらったのです!)経験してみない手はない。
要領は人力の場合と全く同じです。下の写真は追い口を入れているところ。写真の左奥に向かって倒そうとしています。
チェーンソーだからといって倒れないものは倒れない。上の写真の木は重心が右に寄っていたため、楔を打っても思ったようには倒れず、結局ロープを巻いて引いて倒しました。
我々の班では合計で15本くらい伐ったのですが、ロープを使わずに倒すことができたのは数本だけ。倒れる瞬間を捕らえることができたのは、唯一下の写真のみです。
そんなこんなで3時には実習終了。初めての経験ばかりでとても楽しかった反面、久しぶりのハードな肉体作業でクタクタに疲れました。実際にチェーンソーで伐倒作業をする機会が、今後どれだけあるのか予想もつきませんが、そのうち何かの役に立つこともあるでしょう。
次回は12月中旬。キノコ栽培の実習で、いよいよ最終回となります。楽しみ~。
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場所は石岡市にある龍神の森キャンプ場の林。家から車で一時間くらいのところです。
実習スケジュールの説明から始まり、選木・間伐・枝打ち方法や道具の使い方などをスタッフの方が説明してくれた後、10時半頃から2班に分かれて実習開始。既に森林組合の人達によって選木は済んでいるということで、ピンクのテープで印が付けられた木を、一人ずつ順番に伐倒していきます。
伐倒方法は前回までに受講したとおり、倒す方向を決め、それに合わせて受け口と追い口を作って倒すというもの。今どき人力でやることはほとんどないということですが、何事も経験ということで、まずは基本に忠実に手ノコで伐っていきます。
できるだけ周りが開けていた方が倒しやすいので、人力で切るにはちょっと太いかなとは思いつつも、直径20センチ弱の木(上の写真で、伐っている人の後ろにあるくらいの太さ)を選んだのですが、これが失敗の元。生木なので切り進めるのが大変なのは勿論、徐々に木の重量が鋸に掛かってくるので、力を入れても刃が動かなくなってしまうのです。これまで生木を切るのは庭木の剪定くらいしか経験がなかったので、こんなに大変だったとは思ってもみませんでしたよ。
持参した鋸が枝打ち用で伐倒には向いてないということもあったのですが、それにしてもシンドイ。なんとか追い口を入れ終わった時には、実習開始から30分も経ってないのに既にヘトヘトになってしまいました。
追い口を入れても倒れない場合には、下の写真のように楔を打ち込みます。
これで倒れればいいのですが、なかなかそう上手くはいかないんですね~これが。今回の実習場所のように木が密に立っている林では、上の方で枝同士が支え合うような状態にあるため、受け口に向かって押しても倒れないのです。そんな時はどうするか。押してもダメなら何とやらということで、根元にロープを巻いて、倒す方とは逆の方向に皆で引っ張るのです(自分も引いているので写真はありません)。
人がたくさんいればそれも可能ですが、人手が足りない時には機械の力を借ります。チルホールと呼ばれる手動の小型ウインチの登場です。まずは倒す木の根元にワイヤーを掛けます。
引っ張る方向には、ある程度距離を取ってウインチを設置。オレンジ色のベルトは丈夫な木に巻き付けてあります。
設置が完了したら、あとはレバーを繰り返し前後に操作するだけ。と書くと簡単そうに思えますが、地表が腐植層なので引っ張る木が埋まってしまったり、切り株の根っこに引っかかったりして、実際にはなかなか思うようにいかないようです。
倒した木はナタや手ノコで枝を払い落とし、運べる程度の長さに切った後、邪魔にならない場所に集めて完了です。ちなみに、材として利用する場合は2メートルの長さに切り揃えます。これは1間=約1.8メートル単位で材を取るため。業界では最近3メートルとすることもあるとのことですが、運搬用のトラックの荷台も2メートルを運ぶのにちょうど良い大きさに造られていることがほとんどなので、隙間がないように上手に積み込まないと、3メートルだと運送費が高くつくのだとか。こうなるともう、雑学王のネタのような話ですが、色々と勉強になりますね~。
以上で午前中は終了。お昼は色付いた林の中で、持参した弁当を頂きました。天気も良くて気持ちいい~。
食後に周辺を散歩してみると、実習場所は、一年ほど前に来たことのある常陸風土記の丘のすぐ裏手の林であることが判明。近くなのは分かっていましたが、こんなにすぐの所だったとは。トイレに行ったついでに、また獅子頭の写真を撮ってきました。
合成写真のように見えますが本物です。前回のヤンバルクイナに勝るとも劣らずですね。
さて、午後はチェーンソーを使って間伐していきます。実習前の説明で、今日のチェーンソー作業には保険が掛かってないので希望者だけ自己責任で、と言っていましたが、せっかく修了者証をもらったのに(もらったのです!)経験してみない手はない。
要領は人力の場合と全く同じです。下の写真は追い口を入れているところ。写真の左奥に向かって倒そうとしています。
チェーンソーだからといって倒れないものは倒れない。上の写真の木は重心が右に寄っていたため、楔を打っても思ったようには倒れず、結局ロープを巻いて引いて倒しました。
我々の班では合計で15本くらい伐ったのですが、ロープを使わずに倒すことができたのは数本だけ。倒れる瞬間を捕らえることができたのは、唯一下の写真のみです。
そんなこんなで3時には実習終了。初めての経験ばかりでとても楽しかった反面、久しぶりのハードな肉体作業でクタクタに疲れました。実際にチェーンソーで伐倒作業をする機会が、今後どれだけあるのか予想もつきませんが、そのうち何かの役に立つこともあるでしょう。
次回は12月中旬。キノコ栽培の実習で、いよいよ最終回となります。楽しみ~。
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ハードな実習ですね~お疲れ様です。
この森はスギの木はないのですか?花粉症大丈夫ですか~。
(*^_^*)きのこ栽培実習、楽しみです。
by ぱピ子 (2010-11-29 00:20)
お疲れ様です。
伐倒作業は本当に大変そうですね。
キノコ栽培、おもしろそうですね(しいたけは苦手なんですけど・・・)
頑張ってくださいね。
by かぁこ (2010-11-30 18:38)
ぱピ子さん
今回伐ったのはヒノキでした。スギもありましたけど、
両方とも大丈夫なんですよ~。この間、採決してきたので、
次回の通院時には何が原因か判ると思います。
かぁこさん
研修なので楽しみながらやってますけど、
これを仕事でやってる人は、ホント大変だな~と思いました。
キノコ栽培は、シイタケとヒラタケの予定です。
by とみー (2010-12-03 00:45)
すごい〜!!でも、気をつけてくださいね〜。
チェーンソーが怖い私はどうも・・・
by おじゃまま (2010-12-06 23:48)
おじゃままさん
実習が始まる前に、「痛いと思った時には、もう指はないですから!」
と担当の方に脅されました (^^)
次回はキノコ栽培なのでチェーンソーは使わないと思いますが、
実家の母に、庭に切りたい木があるから切ってくれと頼まれてるので、
また近いうちに使うことになりそうです。
by とみー (2010-12-09 00:45)